人気観光地、月島で1日5組の集客増! 課題だったアイドルタイムの集客アップに直結したインフルエンサーマーケティング
東京都中央区月島は、80軒ものもんじゃ焼き屋が立ち並ぶ「もんじゃストリート」があることで知られています。東京独自の食文化である「もんじゃ焼き」の発信地であり、人気観光地です。現在は若い人の間でも「もんじゃ焼き」ブームが起こっていることもあり、昼も夜も大混雑。飲食店業界のなかでも同業種・同業態がこれだけ肩を並べ、切磋琢磨するエリアはなかなか珍しいのではないでしょうか。今回は、さまざまな観光客が訪れるここ月島において、積極的にインフルエンサーマーケティングをご活用いただいた事例を紹介します。お話しいただくのは「月島名物もんじゃ だるま 粋な店」の篠田和秀さん。アイドルタイムの集客を増やしその効果を実感していると話します。
導入企業様の詳細
■店舗名
├月島名物もんじゃ だるま 粋な店
■所在地
東京都中央区月島1-22-1 1F
■営業時間
月~金 11:00~23:00 土・日・祝10:30~23:00
(料理L.O. 22:00 ドリンクL.O 22:30)
定休日:なし
■アクセス
├地下有楽町線月島駅 7番出口徒歩1分
├都営大江戸線月島駅 7番出口徒歩1分
■系列店
├5店舗
目次
本店が15周年を迎えた人気店。月島でも存在感を放つ「月島名物もんじゃ だるま 粋な店」
――「月島名物もんじゃ だるま 粋な店」はどのようなお店ですか?
篠田さん:15年の歴史を持つ「月島名物もんじゃ だるま」の系列店で、月島に3店舗、浅草に1店舗、東京スカイツリータウン・ソラマチに1店舗と合計5店舗あります。こだわりは、昔から変わらない出汁。鰹と昆布などからとった魚介の旨みが詰まった出汁が自慢です。実は今、ちょっとしたもんじゃ焼きブームなんです。ビジュアルも含め、もんじゃ焼きがZ世代にも刺さっているようで。そういう背景もあり、現在は月島以外の場所にも続々ともんじゃ焼きの店ができているのですが、うちはやはり、月島、東京の東側の文化としてもんじゃ焼きをアピールしていきたい。東京の東側にしか展開していないのもそういう想いがあります。ぜひ、店に足を運んでいただき出汁の風味を味わっていただきたいですね。
昼・夜は満席になる店も、アイドルタイムの集客に課題を抱えていた
――どういうきっかけでユニットのサービスを活用いただくことになったのでしょうか。
篠田さん: あるビールメーカーの方にすすめていただき活用することになりました。うちは、昼の時間帯は観光客、夜はサラリーマンの方が来られて、おかげさまで満席になることも多い店なんです。ただ、その間の16〜18時はアイドルタイムで、けっこう空いていることが多い。ほかの時間帯に並んでくださる方に、このアイドルタイムをおすすめしたいくらいです(笑)。アイドルタイムの集客をなんとかしたいという想いが強く、インフルエンサーマーケティングに挑戦することにしたんです。
アイドルタイムを活用してインフルエンサーに対応、お店らしさを伝えることにつながる
――明確な課題があったわけですね。どのようにインフルエンサーマーケティングを使っているのでしょうか?
篠田さん:アイドルタイムにインフルエンサーさんに来てもらい、人気のもつ煮ともんじゃ焼きを提供し、投稿をお願いしています。こちらで決めたメニューを提供してそれを投稿してくださいとはお伝えしますが、細かなお願いはしません。もんじゃ焼きの大定番はすでに周知されているので、季節ごとのもんじゃ焼きを紹介してもらっています。アイドルタイムに来ていただいているので、お店側の負担がないのがいいですね。こちらが対応しやすい時間に来ていただいたほうが、我々もインフルエンサーさんとコミュニケーションしやすいですし、店の魅力を伝えやすい。伝えたい情報や雰囲気を汲み取ってもらい、投稿していただいています。インフルエンサーさんがアルバイトの子を気に入って、一緒に写真に映ったりすることも(笑)。“粋な店”なので活気がある当店らしさ、世界観が世に広まればいいなと思いますね。
インフルエンサーの投稿が集客に直結。他店に人が入らないときにも客席が埋まっていく
――いつくらいからこのサービスをご利用いただいていますか?
篠田さん:2023年の冬からですので、もう半年くらいでしょうか。サービスを利用してからInstagramなどのSNSが来客のきっかけになったというお客様が増えたように感じます。スタッフがもんじゃ焼きを焼くサービス中に、どういうきっかけでご来店いただいたかを伺うと、「Instagram」と答える方も多いです。また、ありがたいことにGoogleや食べログにも書き込んでくれるインフルエンサーの方が多いんですよ。当初はInstagramでの情報拡散が目標でしたが、結果としてほかのところにも効果があった。インフルエンサーにお願いするときに発券するチケットにも、InstagramだけでなくGoogleや食べログに投稿してくれる人を積極採用しますと書いています。
――集客効果はありましたか?
篠田さん:アイドルタイムのお客様が増えたという実感がありますね。この月島は特殊な町で、もんじゃ焼き屋さんがたくさんある。ほかのお店にはあまりお客さんが入っていないなという時間帯でも集客できていることがわかるので、効果があるのだと思います。
――たしかに、これだけ一つの業態に特化した街、商店街は珍しいですね。
篠田さん:そうですね。当店は地元のお客様も多いですが、観光客も大勢いらっしゃる。観光地という点でもインフルエンサーマーケティングの効果はあるかもしれません。ほかのお店もインフルエンサーマーケティングをやっていますし、やらないよりは、絶対にやったほうがいいとは前々から感じていました。じわじわと効果を感じていて、ファンを増やしていくということにつながればと思っています。
インフルエンサーマーケティングと自分たちのSNSへの取り組み。その相乗効果を感じる
――ほかには何か広告活動をされていますか?
篠田さん:以前は、お得なサービス券を配るなど、紙媒体中心でした。今は若い社員やバイトの子に、頻繁にSNSをあげてもらったりしていて、ユニットのインフルエンサーマーケティングもそういった動きの一つという位置付けです。ユニットのサービスを始める前は、インターネットやSNSマーケティングについて疑心暗鬼だったんです。本当に効果があるのかな、見てもらえるのかなと。でも、実際にユニットのサービスを始めてみると、SNSの可能性をもっと理解しなければと感じるようになり、以前よりも意識が高くなりました。現場が忙しくない時間にパソコン仕事をしたり、SEO対策を考えたり。店の意識も少しずつ変わっていると思います。以前は週に1回はInstagramに投稿しよう……くらいの心持ちだったのですが、今は毎日誰かが投稿してくれています。頻繁にInstagramに投稿する状況ができたことで、自社のなかでもSNSへの取り組み方が積極的に変わりました。自分たちのSNSへの投稿と、ユニットのインフルエンサーによる投稿。明らかにこの2つの相乗効果はあったと感じています。
――インフルエンサーマーケティングの効果を社内でも感じていただき、うれしいです!
篠田さん:うちも15年の歴史がある店ですし、最初は正直、構えていたんですよ。インフルエンサーさんを呼んでのマーケティングってどうなのかと。でも、ほかのお店もSNSマーケティングを導入していましたし……。一度挑戦することで、明らかに可能性が広がりましたね。
ユニットのチケット発券にもひと工夫。より良いインフルエンサー獲得の秘訣とは?
――ユニットでは、チケットを発券することでインフルエンサーに応募をする仕組みですが、篠田さんのチケットはひと工夫してあって目を引きそうですね。
篠田さん:この「Phonto」というアプリを存知ですか? これで簡単に加工ができるんですよ。Instagramの投稿記事のように文字を入れる加工ができるんです。チケットにはこのように自分で作成した画像を入れています。ユニットのインフルエンサーの方もかなり幅が広いですし、人数も多いじゃないですか。そのなかでより良い人を取り込むという意味では、こちらからもアピールしていくことが大事かなと感じています。
1日5組増を実感。満席時に系列店へお客様をご案内できることも増えた
――先ほどアイドルタイムでの効果を話していただきましたが、ほかにはどのようなことを感じていただいていますか。
篠田さん:アイドルタイム以外にも来店数が増えたという実感があります。肌感覚にはなってしまうのですが、1日あたり5組くらいの増加はあるのではないでしょうか。うちは月島の系列店がほかに2店舗ありますので、当店が満席になったら、ほかの2店舗にお客をご案内することができる。系列でユニットのサービスを使っているのは当店だけなのですが、グループ全体にも良い効果がありました。アイドルタイムの16〜18時からお客様が来てくれるというのは本当に大きいんです。人が入っている店に行きたいと感じる方は多いので、その後の営業時間の集客にもつながるからです。これだけ同じ業種が連なっているので、空いている夕方にお客様がいるかどうかは、それ以降に店を選ぶ人にとっても一つの指標になります。まだまだ、努力が必要な部分はありますが、この時間帯に動きを出せていることはいいことですね。
――確かにその効果は大きいですね。月島は観光地という意味合いも強いと思います!
篠田さん:僕は観光地に行ったら絶対に調べると思うんですよ。そういう意味でもインフルエンサーマーケティングの効果を感じています。やはり、InstagramなどのSNSでアピールするというのは意味があると思います。
同業種が80店舗も軒を連ねる大激戦区、東京屈指の観光地にあって、インフルエンサーマーケティングの効果を感じていただけていると聞いてとてもうれしいです。アイドルタイムの集客がその後の時間の集客にも影響があるなど、ユニットとしてもとても勉強になるお話で、マーケティングの奥深さを実感する機会ともなりました。今後とも「月島名物もんじゃ だるま 粋な店」の素敵な世界観を伝えるお手伝いができればと思っています。