短期間でフォロワー0人から1000人近くに急増。個人経営でもSNSマーケティングに注力することで結果を実感

短期間でフォロワー0人から1000人近くに急増。個人経営でもSNSマーケティングに注力することで結果を実感

北千住駅西口から徒歩3分、ビルの3階にあるアングラでレトロ、でもどこか新鮮さも感じる不思議な空間。麻雀牌の埋め込まれたテーブルや鮮やかなネオンが目を引く「ジャギ飯店×蒸気怪人」は、同じく北千住の東口にあった「ジャギ飯店」の二号店として誕生した創作アジアン酒場です。こちらの店では24年8月のオープン以来、ユニットのサービスを導入。店主、元木健太さんが仕事の合間にインフルエンサーマーケティングに挑戦しています。自身もInstagramに投稿することが多いという元木さんに、ここではSNSを活用したマーケティングの良さ、ブランディング効果などを語っていただきます。

導入企業の詳細
会社名:ジャギ飯店×蒸気怪人
所在地:東京都足立区千住1-39-8 ときわビル3F

北千住に町中華×ネオ酒場、新たなことにどんどん挑戦していくスタイル

――「ジャギ飯店×蒸気怪人」さんはどのようなお店でしょうか。

元木さん:私のメインの仕事は物流会社ですが、それとは別に飲食業をやりたいという想いがずっとありました。それでよく、北千住界隈で飲み歩いていたんです。金町の町中華「みどり軒」という店の餃子が本当に好きだったのですが、コロナ禍でなくなってしまうことに。その後、店主からレシピを教えていただけることになり、飲食店を開くなら餃子を出す店をやろうという気持ちがまずありました。

――それで、この町中華×ネオ酒場という雰囲気の店ができあがったんですね。

元木さん:最初は普通の中華酒場をやろうと思っていたんです。でも、やはり話題性のあることを徐々に取り入れていきたかった。そうするなかで、今の形になりました。

――ジャギ飯店という店名はどこから?

元木さん:ジャギはマンガ『北斗の拳』のキャラクターの名前からとり、「飯店」をつけました。ジャギはとがっていて、手段選ばず……というイメージがあるじゃないですか(笑)。その辺をちょっと意識します。自分は飲食店経験が少ないので、ほかの飲食店がやらなそうなとがったことに挑戦することで、飲食業界を刺激的なものにできるといいですね。

――2店舗目(蒸気怪人煙管)のこちらの店を作ってから、1店舗目(ジャギ飯店)を閉じ、こちらの店舗と合わせたと聞いています。「蒸気怪人煙管」というのも印象的な名前ですね。

元木さん:この店は2店舗目だったので、蒸し料理をメインにということで考えました。こちらは『花の慶次』の煙管から名前をとって。まあ、分かる人には分かってもらえるかな。

――お客さまはどんな層の方が多いですか。

元木さん:最初の店はけっこう若い方が多かったですね。テレビに出たので、その影響もあるかと思います。「蒸気怪人煙管」はさらにさまざまな層の人に来ていただいている印象です。料理は映えることを狙いつつもしっかりしたものを出しているので、少し上のミドル層のお客さまにも喜んでいただいています。

難しいインフルエンサーマーケティングがユニットの導入で簡単に

――ユニットとしては1店舗目の頃からお声がけしていて、今回新店舗のオープンをきっかけにサービスをご利用いただく形となりました。ありがとうございます。導入いただいてどのように感じていますか?

元木さん:ユニットは機能面でとても満足しています。操作が簡単で、インフルエンサーさんのスケジュール管理もしやすくて、分かりやすいイメージがあります。

――インフルエンサーマーケティングの手配は元木さん、ご自身がやられているのですか?

元木さん:はい、自分で行っています。スマホとタブレット操作で全部済ませられているので、ほかの業務をしながらでもできるんです。

店が推してなくともインフルエンサーが拡散してくれる、思わぬ形のヒット

――インフルエンサーマーケティングの手配は元木さんがなさっているのですか。

元木さん:店がそれほど宣伝していない料理をよく注文いただくようになりました。インフルエンサーさんの投稿の影響だと感じています。店が強くアピールしていないメニューが出るようになったのには驚きました。

――インフルエンサーに向けてはどのような形で依頼されているんでしょう?

元木さん:4000円や3500円と金額を決めて、そのなかで自由に食べていただく、というやり方をしています。今は自由に注文いただいているのですが、今後は「これを紹介してほしい」というものを明確にしていこうと思っています。たとえば「金玉黒炒飯」という料理があるのですが、SNSを見た瞬間、この写真ばかりが並ぶみたいになるといいですね。まずは金玉黒炒飯を食べに来ていただく、そしてほかのメニューも一緒に食べてもらうという形が作れたらいいですね。

――ありがとうございます。実際ユニットを活用いただいているお客さまにも、一つのメニューを推したいという方もいらっしゃいます。集中して投稿するというのもアピール効果が高いと思います。

元木さん:自分としてはそのほうがマーケティングとしていいと思うんです。「この店といえばこの料理」という、そんな刷り込みができるといいですよね。今後はユニットのインフルエンサーさんも活用し、おすすめメニューを広めていきたいと思っています。

0人から1000人弱までフォロワーが増えた。3割はインフルエンサーの力

――お話をうかがっていると、元木さんのSNSに対する意識の高さがうかがえます。

元木さん:自分自身でもクセのある感じの投稿を意識しています。飲食店のInstagramの投稿を見ると、料理の写真だけ、スタッフの写真だけを載せていることが多いですが、うちはプラスアルファのアピールを大事にしたい。もちろん料理の投稿も多いですが、うちの「クセ」のような部分も出していきたいですね。

――その努力もあって、短期間でInstagramのフォロワー数も伸びていますね。

元木さん:今は1000人弱ぐらいです。そのうち自力で増やしたのは7割くらい。3割はインフルエンサーマーケティングの効果だと思っています。

――ユニットのサービスとは別に超有名インフルエンサーさんにも投稿してもらったとうかがいました。

元木さん:はい、そういう大きなアカウントのところで紹介してもらったことがなかったので、どのくらい効果が出るのかなと思って試してみました。でも、それだけで大きな効果になったという印象はありませんでした。

――ユニットはグルメに強いナノインフルエンサー、ローカルインフルエンサーに特化しています。全然違うタイプのインフルエンサーマーケティングを併用されていたというのが面白いですね。

元木さん:有名インフルエンサーさんよりフォロワー数は少なくても、「北千住」「居酒屋」というようなキーワードでたくさん投稿いただくことの大切さを感じています。そういう投稿はやはり目を留めていただけますね。

SNSの力で料理以外のアピールも。インフルエンサーマーケティングに期待

元木さんはインテリアに加えてTシャツなどのグッズも自作する。今後は物販にも力を入れていきたいと話す

――先ほどは炒飯を例に出されていましたが、お店のブランディングでは、どのようなことを意識していきたいですか。

元木さん:うちは物販もやっていて、意外とグッズを手にとってもらうことが多いんです。そのあたりをアピールしていけるといいですね。店舗ごとのTシャツを、料理と一緒に紹介してもらえたらうれしいですね。今後の店舗展開も検討していて、店舗ごとにロゴを作りグッズ展開をしていきたいという想いもあります。店舗が増えれば増えるだけグッズも増えるはず。グッズ販売でも、インフルエンサーマーケティングをうまく活用していきたいです。

――インフルエンサーを通じて料理以外の部分をアピールするのは大いにアリだと思います。そして元木さんは、すでに上手にSNSマーケティングを活用されているように感じます!

元木さん:1店舗目から別のインフルエンサーマーケティングのサービスを活用していて、その効果は実感していました。やはりインフルエンサーを使った時に一気に客足が伸びたんですよ。ほかの施策も含め、いろいろ積み重なっての結果だとは思いますが、インフルエンサーマーケティングの効果は間違いなく感じています。また、先ほども言いましたが、ユニットは操作がしやすいから、インフルエンサーがいつ来るのかなどをラクに管理できるのがいいですよね。

――ほかにはどんなことをアピールしていきたいですか。

元木さん:料理をアピールするのは当たり前ですが、ご利用いただく「シーン」も見せていきたいです。たとえばこの席は普通に座ったら2名掛け2テーブルで4人席なんですけど、テーブルの横に座ると6名座れるんです。パーティーや団体にも使えることを、SNSを通じて見せていきたいですし、ぜひインフルエンサーさんにも広めていただきたいポイントです。あとは、お客さまが少ないときはInstagramで自分から暇って言ったほうがいいかなと思って! 「暇です」と投稿すると、けっこうお客様が来てくださるんですよ(笑)。

――なるほど、そんな使い道もあるんですね(笑)。インフルエンサーの活用に加え、SNSマーケティング全体の可能性も感じる素晴らしいお話でした。お忙しい中、ありがとうございました。

今回は個人の居酒屋業態の事例を紹介しました。今後は一つの料理に絞ってアピールしたいなど、インフルエンサーマーケティングを戦略的に活用する元木さんの言葉に、多くの気づきを得ました。SNSマーケティングに注力されるのは、ブランディング面でも重要だと改めて感じています。これからもユニットは、そのお手伝いをしていければと思っております。