“フォロワー増加率270%”、東京店での経験をふまえて、インフルエンサーマーケティングを大阪店にも拡大。店発信とは別角度の情報拡散効果

“フォロワー増加率270%”、東京店での経験をふまえて、インフルエンサーマーケティングを大阪店にも拡大。店発信とは別角度の情報拡散効果

タイ・バンコクに本店をもつタイ料理レストラン「マンゴツリー」の日本展開で知られる株式会社ミールワークスが運営する「ダンシングクラブ」。豪快な蟹料理を手づかみでいただけるお店は、メディアでも話題を呼んできました。こちらのお店もユニットのサービスで、インフルエンサーマーケティングをスタートしています。今回は広報の神事まゆみさんにお話を伺いました。

導入企業様の詳細

  • 会社名:株式会社ミールワークス
  • 担当者:広報 神事まゆみさん
  • 所在地:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-3 新お茶の水ビルディング14階
  • 店舗数:ダンシングクラブ 2店舗/
  • 公式サイト:https://www.arclandservice.co.jp/dancing-crab/

予約が途絶えない人気店もコロナ禍で苦戦。さらなる周知の第一歩として取り入れたインフルエンサーマーケティング

――まず、「ダンシングクラブ」がどのようなお店が教えてください。

「ダンシングクラブ」はシンガポールに本店がありますが、提供するメニューはアメリカンスタイルです。テーブルの上に茹でて熱々のソースを絡めたシーフードをのせて、手づかみで食べていただくというシステム。ただ料理を食べていただくのではなく、スタッフのダンスや、店内ではお客様に蟹のカチューシャをしていただくといったエンターテイメント性も追求し、遠くまで行かなくても、会社帰りや学校帰りでも非日常を味わっていただきたいという想いが詰まっています。2014年に東京店、2015年には大阪店がオープンしました。

――ユニットのサービスをご活用のきっかけは何だったのでしょう?

神事さん:手づかみで食べるというスタイルが評判となり、オープン以降さまざまなメディアで取材していただきました。予約もなかなか取れないという状況が続いていたのですが、やはりコロナ禍の影響は大きかったです。営業ができない期間もありましたし、テイクアウトのみの営業も試みました。また、メディアで存在を知ってもらっていても「この店は私のお店じゃない」と敷居が高く感じている人に対して、どう情報を伝えていくべきかということも課題でした。そこで、インフルエンサーマーケティングを活用したいと思い、ユニットを活用することにしました。

温度を感じられる投稿。インフルエンサーによる情報拡散のほうが、従来の広告手法よりも響いた

――数ある販促方法のなかで、インフルエンサーマーケティングを選んだ理由を教えてください。

神事さん:料理もお店も、紙広告やウェブ広告よりもSNSと相性がいいブランドだとはもともと感じていたんですね。

SNSの広告というと、InstagramやTwitterのPR広告もありますよね。実はそれらも候補には挙がっていたんですよ。でも、同じ情報でも会社発信の投稿よりも、「私の知っている誰か」や「同じような興味を持っている誰か」の投稿のほうが効果的ではないかと感じたんです。ユニットは、第三者がおのおのの感性で投稿してくれる。温度感がある点が私たちのニーズに合っているように感じました。

ショーなどエンタメにあふれたお店。SNSマーケティングを広める土壌はすでに整っていたが、どのように情報発信、拡散していくかが課題だった

インフルエンサーマーケティングを経験してわかった、「インプレッション」「フォロワー」の増加

――実際にユニットをお使いいただいていかがでしょうか?

神事さん:インフルエンサーの投稿によって、どのくらいの集客効果があったかは測れません。でも、影響力のある方による投稿だと、インプレッション率やリーチ率もやはり高いように感じます。自分たちからの発信だけでは叶わなかった多くの人にリーチできていると思っています。

神事さん:フォロワー数も今までより増加率が高くなったと感じています。投稿してくれるインフルエンサーにもよりますが、影響力のある方が投稿してくださると、フォロワーまで増えた実感がありましたね。先ほどもお話に出た「この店は私のお店じゃない」と思っていた人たちに、どういうお店かを知ってもらい興味を持っていただくことにつながりました。

また、ユニットのサービスを利用し始めたのがちょうど春休み頃だったので、若い方に訴求できるインフルエンサーを探しました。コロナ禍が収まってきたという世の中の状況もあるのですが、3月の後半から4月の前半にかけては集客が増えた実感を得られました。お店のスタッフも集客効果を感じてくれたようです。

数字以外でも良さを実感! 店舗スタッフも”発信者”意識が高まり、SNSをさらに活用するように

――ほかにはどのような効果を感じられていますか?

神事さん:店のオープン当初は店のスタッフが積極的にInstagramに投稿していたんですが、コロナ禍でスタッフが変わったりもして、Instagramに注力することが難しい期間が長かったんです。でも、今回ユニットのサービスを使うことで、店舗や私たちの、InstagramなどSNSへの意識が高まったように思います。

お店からの発信も増やそうと、曜日ごとに投稿する内容やルールを決めるなど、店側も発信者として今までよりも活性化しているように感じます。当初の目的ではなかったんですが、二次的な効果だと感じています。今まで以上に多くの人に投稿を見てもらえる機会が増えることで、我々みんながが前向きになることができました。

インフルエンサーマーケティングだからこそ伝わる、店の雰囲気や空気感

料理に加えてエンタメ性の高さも店の大きな魅力。インフルエンサーによる投稿では、その部分もしっかりアピールできた

――今はストアプランをご利用いただいています。どのようにご活用いただいていますか。

神事さん:最近、大阪店のほうでもユニットを使い始めたのですが、東京店でも大阪店でも最初にお願いしたのは「ブランドを端的に紹介していただく」ということでした。お料理はもちろん、ショーの様子も投稿してくださいというのは最初にお願いしましたね。

――最初にしっかりとリクエストされたことが、先ほどお話しいただいたような数字レベルの実感につながったのではないかと感じました。

神事さん:今まで「ダンシングクラブ」のことをうっすらと知っていたけど、店に来たことがないという方がたくさんいると感じていたんですね。その人たちを刺激するのにどうすべきかを考えました。料理を紹介するのはもちろん大事です。

でも、それはすでに宣材写真もあるし、私たちでも発信できること。宣材ではないもっと面白いポイントや、店の空気感を伝えてほしかったんです。そのことをお願いしたら、やはりインフルエンサーさんたちは情報を伝えるのが上手なので、こちらがリクエストしていないこともたくさん対応してくれて、すごく良い写真を上げてくれたなと思います。

多彩なインフルエンサーからセレクトし、あらゆるターゲットに向けて情報を発信

――ユニットは特に「グルメ特化型インフルエンサー」という強みがあります。今お話しいただいたような点は、グルメに特化していることがうまく機能したのかなとも感じました。

神事さん:実は以前、違う店でインフルエンサーマーケティングを一度だけ試したことがありました。オープン時にインフルエンサーを5、6人お呼びしたんですが、こちら側もあまりアフターフォローができなくて、正直あまり効果を感じなかったんですね。

インフルエンサーがどういう方なのかも大事だと思いましたし、1回の投稿で終わってしまったら何の意味もないことを実感しましたね。フォロワー数が多い方たちではあったのですが、とくに飲食店に強いわけではなかったようでした。ユニットを使って改めて面白いと感じたのが、インフルエンサーはフォロワー数が全てではないということ。

フォロワー数が1000人、2000人しかいない方でも投稿に対するインプレッションがものすごく高い方もいるし、逆にフォロワー数が1万人でも数字が伸びにくい方もいる。実際にユニットを活用し、それが本当によくわかりました。こちらも目的を持ってインフルエンサーを選ばないといけないと思っています。どういう方を選ぶとどんな効果が出るだろう、と試しながら活用しています。

B級グルメから高級なものまでさまざまなジャンルの料理を食べていらっしゃる料理特化型の方、Instagramで世界観をしっかり作れていて店の雰囲気を強めに伝えてくれそうな方など、ユニットのインフルエンサーにはさまざまな方がいるのも面白いです。このインフルエンサーにはこんな投稿を期待したいという想いをそれぞれに込め、インフルエンサーを選考しています。

――とても意識的にインフルエンサーを選んでくださっているのだなと、感銘を受けました!

神事さん:フォロワー数など数字だけでは選べないので、インフルエンサーを選ぶときはみなさんのInstagramを一生懸命見させていただきます。大変ですけど、興味深いですよ。過去の投稿やいいねの数なども見て選んでいます。そのほうが効果に結びつきやすいと思っています。

東京店での効果を実感。新たに大阪店でもインフルエンサーマーケティングをスタート

大阪店でもインフルエンサーマーケティングを開始。どんな効果がでるか、今後に期待

――先ほどお話に出ましたが、大阪のお店でもサービスを使っていただいているとうかがいました。東京のお店でインフルエンサーマーケティングの手応えを感じていただいたということでしょうか。

神事さん:そうですね。もともと抱えている課題は大阪店も東京店と同じだったんです。むしろ大阪店のほうがもっとお客様に知っていただきたかったので、インフルエンサーマーケティングは重要だと思いました。

まずは東京店で様子を見てからということでユニットを始めました。東京店ではスタッフも効果を感じてくれていたし、私もインフルエンサーの選定作業や店とのやりとりが慣れてきた。今であれば、もう1店増やしても大丈夫かなというところで、6月からスタートしました。大阪店でこれからどのようなインフルエンサーに来ていただけるのか、楽しみですね。

一方通行にならない情報発信。インフルエンサーのフィルターを通すと今までと違う角度で情報を多方面に広められる

――今後、SNSマーケティングをどう活用していこうと考えてらっしゃいますか?

神事さん:店が伝えたいことを全てスタッフが自分たちの口から発信するのはなかなか難しい。例えば、プレスリリースに細かくメニューやキャンペーンの情報を掲載し、メディアを通じて伝えるのは、一方通行な発信です。

それはSNSでも同じで、自分たちのアカウントから発信してもやはり一方通行になりがちですよね。普段はなかなか認知してもらえないこと、スタッフが細かく伝えきれないようなことは、インフルエンサーというフィルターを通して見せると一般の方にも話が伝わりやすい。例えば、店にはARを使ったフォトフレームがあるのですが、いまひとつ周知されにくい状況です。

それをインフルエンサーに投稿してもらうことで、「あ、こういうのもあるんだ」と知ってもらえます。料理やダンスはすでに広めてもらっていますが、それ以外の新しいことや、あまり気づいてもらっていないようなことを、第三者目線で伝えていただけるのはとてもいいです。店に来られたことがない方にも、来店されたことのある方にも、店に足を運んでくださるきっかけになってほしいですね。

――一方通行で終わっていた情報が、第三者を通すことでより伝わりやすくなる。とても興味深いお話でした。

神事さん:インフルエンサーのキャスティング会社を使うのは高額ですし、似たような方の投稿ばかりになってしまう。「ダンシング クラブ」は若者から大人までみんながワイワイできる場所で、子連れのファミリー層のご利用も多く、客層が広いんです。そうなると、さまざまなインフルエンサーに投稿していただけるのは、メリットが大きいですね。

――今後、インフルエンサーに期待するようなことはありますか?

神事さん:雰囲気のようなものこそ、お店からの発信では伝えるのが難しいと思っています。今も十分に伝えていただいているとは思うのですが、特別な日を楽しめたり、お祝いの日に使っていただいたりという空気感のようなものを伝えていただけるとうれしいですね。

私たちが決めた形というよりは、それぞれのインフルエンサーのやり方で伝えていただくのがいいと思います。それが、現実っぽくなるというか、親近感が湧いて、見る方も自分事に感じられる情報になると思うんです。

最後に

グルメ特化型インフルエンサーをうまく活用いただいていることがわかり、とてもうれしく思いました。神事さんが丁寧にインフルエンサーをセレクトされていることも、インフルエンサーマーケティングの効果を高めていると感じます。今後も、ユニットのサービスを通して、良質な情報拡散のお手伝いができれば幸いです。