神楽坂の古民家×囲炉裏という上質な体験をどう届けるか──インフルエンサーマーケティングが“高級店にも効く”理由

神楽坂の古民家×囲炉裏という上質な体験をどう届けるか──インフルエンサーマーケティングが“高級店にも効く”理由

神楽坂の路地奥、築80年の古民家をフルリノベーションし、各席に囲炉裏を備えた「ジャパニーズバーベキュー」という独自業態で注目を集める囲炉裏焼肉「祇園」。2023年5月にオープンしたこの店は、日本の伝統美と現代の洗練を融合させた空間で、グルメな大人たちを魅了しています。格式ある街並み、ハイクオリティを求める客層、そして決して“派手な拡散”を求めない店づくり。一見すると、インフルエンサーマーケティングとは距離がありそうなこのお店が、なぜユニットのサービスを導入し、どのような成果を得たのか。今回は、店舗統括マネージャーの伊藤洋輔さんに、導入の背景から実感している変化まで、詳しくお話を伺いました。


導入企業様の詳細
店舗名: 囲炉裏焼肉「祇園」
所在地: 東京都新宿区神楽坂3-6-56
問合せ: 050-1720-1890


総合広告代理店での経験が裏づけるインフルエンサーマーケティングの重要性

――まずは導入されたお店について教えてください。

伊藤さん:この建物は築80年ほどの古民家で、昔は料亭として使われていた場所です。直近の30年ほどは企業の保養所として利用されていたと聞いています。神楽坂という土地柄もあり、ずっと飲食の歴史が積み重なってきた建物ですね。我々が引き継いだ際にフルリノベーションを行いましたが、個室の構成や梁など、古民家ならではの良さをできる限り残しています。床はすべてフローリングにして土足対応にしつつ、雰囲気は壊さないようにしました。

――囲炉裏についてもこだわりがあるそうですね。

伊藤さん:はい、囲炉裏はすべてオーダーメイドで作りました。市販されていないものなので、細部までこだわっています。全卓に囲炉裏が付いているテーブル型のスタイルは珍しいと思います。通常、炉端焼きのお店は大きな囲炉裏がひとつドンと置いてあり周りを囲むスタイルですが、当店ではお客様それぞれが、自分たちの専用の囲炉裏で焼く体験ができます。私たちはこれを「ジャパニーズバーベキュー」と呼んでいます。一般的な韓国式と対比させ、インバウンドのお客様も意識してこのコンセプトを打ち出しています。料理長は帝国ホテルのなだ万でキャリアを積んでいますので味には自信がありますよ。

——ユニットを導入されたきっかけを教えてください。

伊藤さん:実はユニットさんの前に、別のインフルエンサーマーケティングサービスを使った経験がありました。その後、有名な飲食系メディアの方からご紹介いただいたのがきっかけです。私が長年、総合広告代理店にいたこともあり、インフルエンサーマーケティング自体の重要性を認識していて、最初から必要だと感じていました。

他のサービスとは違った使いやすさとグルメ特化

高級感あふれる店内だが7800円(税・サ別)〜とお得なコース料理も用意。インフルエンサーによる投稿にも相性が良い

——以前のサービスとの違いはありましたか。

伊藤さん:想像以上に利用する意味を感じています。以前使っていたサービスがアプリ型だったので、アプリと比べるととても分かりやすく使いやすいことに驚きました。何度も作業をするので管理画面などの操作性が良い点は、業務上も大きな利点です。また、ユニットさんはグルメ特化型で、応募してくださるインフルエンサーの方々の質が高いと感じました。フォロワー数だけでなく、投稿の雰囲気や内容が当店に合っている方が多く、グルメ特化というだけあって安心してお任せできました。また、ユニットの営業サポートの方からも、効果的な募集方法や過去の事例など、丁寧にアドバイスをいただけたのがありがたかったです。

——インフルエンサーの質の高さはどのような点で感じられましたか。

伊藤さん:まず、みなさん写真をとてもきれいに撮ってくださいます。当店の料理は映えるので、それをしっかり表現してくださる。焼いているシズル感や店の内装、雰囲気もよく伝えていただけました。
それから、お料理のことを熱心に聞いてくださる方が多いんです。ただ撮って終わりではなく、深いところまでちゃんと取材をしてくれる。良いカメラでこだわって動画を撮る方もいらっしゃいます。そういう姿勢が、投稿の質にもつながっていると感じます。
また、その場で「美味しい」と言ってくださり、「家族とまた来ます」とおっしゃる方もいます。本当に質の高いインフルエンサーだと思います。

質の高いお店だからこそ人選には気を配る

——そのような良いインフルエンサーに出会うためどのような形で運用されていますか?

伊藤さん:月に1回程度、コースの中から3品程を選んで提供しています。前菜、名物のメンチカツ、そしてバーベキュー体験ができる内容のチケットを出して募集をかけています。応募は70~80件ほどあり、その中から10%程度、7~8人を私が選んで承認しています。季節のメニューや新しいコースを紹介したい時に合わせて募集をすることが多いですね。インフルエンサーの方には、特に「これを撮ってください」という縛りは設けていません。それぞれの視点で、気に入った料理や空間を自由に撮影・投稿していただいています。

応募が減少傾向の時はユニットの担当さんに相談して、チケットを見直していただきました。食事だけでなく、たとえば神楽坂の雰囲気を撮ってくださいといった、ストーリー性を持たせた内容に変更しました。そうしたところ、あっという間に募集が増え驚きました。運用方法には、想像以上に幅があるんだなと実感しましたね。

——インフルエンサーを選ぶ基準はありますか。

伊藤さん:アップされた投稿をしっかり見て、「いいね」がついているか、内容が良いかを確認しています。継続していくと相性の良いインフルエンサーが分かってくるんですよね。人選には気を配るようにしています。

インフルエンサーマーケティングはストック型の施策、効果は積み重なっていく

——インフルエンサーマーケティングの効果を感じますか?

伊藤さん:インフルエンサーマーケティングは高級店ではあまりやっていないという印象があるかもしれません。それは投稿内容やインフルエンサーによっては安っぽく見える可能性があるからだと思います。ただ、マーケティングの観点からも取り組む意義は大きいと考えていましたし、我々はスタートアップだということもあり積極的に取り組みました。興味のある方、新しいお店を探している方にはしっかり刺さっているという手応えがあります。

そして、高級店はインフルエンサーさんに食べていただく料理にもしっかりと原価がかかりますから、より質の高い方を選ぶことが大切だと思います。たとえば当店では食器を益子焼のブランドで揃え、美術品を飾り、炭は内閣総理大臣賞を唯一取得している黒炭を使っています。ものの質が分かるお客様はすぐに気づいてくださいます。インフルエンサーさんがそういった細かなこだわりや空間の質の高さに気づいて広めてくださることも重要だと考えています。

もちろん「お店の方が親切で、料理の説明も丁寧だった」といった、サービス面についての真っ直ぐな反応やコメントもとてもスタッフの励みになっていて、モチベーション向上にもつながっています。じわじわとインバウンドのお客様も増えていて、これらの複合的なメリットが積み重なっていくことで効果が大きくなっていくと感じています。

料亭や高級店も多い、神楽坂という場所で「情報の厚み」を作っていく

内閣総理大臣賞の炭「KUROSUMI」を囲炉裏に使ったり、ジャパニーズウィスキーを多数用意するなど神楽坂の店らしい、こだわりが詰まっている

——時間と共にインフルエンサーマーケティングの効果が深まっていくということですね。

伊藤さん:はい。ユニットのインフルエンサーマーケティングはストック型の施策だと思っています。投稿していただいたものはコラボレーション投稿で当店のアカウントにも溜まっていきます。ストーリーで1回上げて終わりではなく、投稿でお願いしているので、継続的にいろいろな人の目に触れるんです。影響力がある人の一声で最大瞬間風速を出すのではなく、継続することで情報の信頼感や厚みがでてくる。スタッフの日々の活躍が記録されて知ってもらえる。その効果は大きいですね。

知ってもらいたい魅力がたくさんあるからストック型マーケティング

——最後に、今後の展望を教えてください。

伊藤さん:まずは、地域に根ざした名店になることが目標です。神楽坂という特別な場所で、歴史ある建物を守りながら、新しい価値を提供し続けたいと思っています。インフルエンサーマーケティングは、その手段の一つとして、これからも活用していきたいですね。

具体的には、当店が提供している和の文化の素晴らしさや、季節ごとに変わるメニューなど、ユニットを通じ、常に新しい情報をインフルエンサーの方々に発信していただき、多くの方に知っていただければと思います。続けることで、ストック型マーケティングの効果がさらに上がっていくと期待しています。

——ありがとうございました。

今回は、高級感ある業態でのインフルエンサーマーケティング活用事例をうかがいました。広告業を経験された伊藤さんが重視されているのは、「質の高いインフルエンサー選定」と「ストック型の継続的な発信」。上質な空間という確固たる魅力を、ユニットのインフルエンサーマーケティングで発信することで、確かな手応えを得ていただいているようで嬉しいです。これからもユニットは、「祇園」の挑戦を応援し続けます!